チュニジアへのワインの旅

ロンドンから2時間半でチュニジアへ

チュニジアへ初めて行ったときはロンドンを経由し、そこからわずか2時間半のフライトでした。近い、近い。日本からでいえば上海までよりも短い。パリからチュニスまでは2時間で一日4便、ローマからは1時間半で日に3便あります。英国からフランスの上空を越え、地中海を渡ったらチュニス空港へ。上空からは、白い壁とチュニジアンブルーが光っていました。

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チュニジアは、地中海に面した地中海性気候に恵まれた、また歴史に詳しい方には「カルタゴ」と呼ばれた国、といったほうが分かりやすいでしょう。歴戦の英雄「ハンニバル将軍」の名を記憶に留めているかもしれません。チュニジアは、かつて(紀元前8世紀あたりから近世まで)フェニキア人による「カルタゴ」として古代ローマを凌ぐ軍事力と海上交易で栄華を極めた海洋都市国家だったのです。また、南部には広大なサハラ砂漠が広がり、我々のロマンを一層かきたてます。

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隆盛を極めたカルタゴは、覇権を競うローマと百年を越える抗争を繰り返し、ついに三度目の戦争で完全に破壊され尽くされて、キリスト教の基礎が築かれたあとには、オスマントルコの支配が長年続くことになりました。そして19世紀に西欧、ことにフランスの支配を受けるようになった後、チュニジアは1957年に独立を果たしました。チュニジアは歴史的にも、民族的にも、宗教的にも、数層の文化・文明が重なり、鮮やかなモザイク文様として、錯綜した輝きを見せて現在に至っているわけです。

チュニジアには、古代から葡萄とオリーヴはどこでも栽培されていました。コルクの木も多く、コルクの生産数は、確か現在でも世界第4位。

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現代のチュニジア人は敬虔なイスラム教徒でアルコールを口に含むことはありません。現在でもお祈りで午後が休みとなる金曜日には、スーパーなどでの販売が禁じられています。またラマダン(禁欲月)の期間中は、一切の酒類販売が禁止されます。とはいえ紀元前に辿るブドウ栽培の歴史を持ち、近代にフランス植民地の影響でワイン産業が再興され、さらに現在は政府の輸出奨励を受けて、ワイン産業は実に盛んです。

日本では知られていませんが、中にドキリとさせる出会いの赤ワインがあります。そして白ワインも風味豊かなものがあり、ことにシャルドネの風味は大いに楽しめます。
ワインの種類も多く、100種類を超えるボトルが店内に並びます。市販で販売されている価格帯は4D(1D=60円換算で240円)〜、7D(420円)〜で、高級ワインで12D前後(700円ほど)になります。26Dのシラー100%ワインがありビックリしましたが、邦貨で1,600円ほどです。

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