ニュージーランドワイン発祥の地そして繁栄の地ホークスベイ

 ニュージーランドはここ15年でワイン造りがめざましく伸展した国だが、その発祥は、古く1819年、カトリックミッションの到着に遡る。その地は北島中部のホークスベイ。中心都市はネイピアである(ティッシュで有名なネピアはこの地名に由来する)。リゾートの街は、アール・デコ建築の都でもある。

南太平洋に面したホークスベイは美しい海岸線と岬からなり、蒼く果てない海は別名翡翠の海と呼ばれる。北島最大のワイン産地で、ワイナリー数は50。眩しいばかりの太陽熱と潮風がもたらす冷気が、赤ワインに優れた特質をもたらす。それはことにメルローに現れる。これにカベルネ・ソービニヨン、シラー等を組合せたボルドータイプの骨太ワインがホークスベイでできる。

 

私が扱う『ユニソン』はこの地で1993年に生まれ、2品種の赤ワインをわずか年間2500ケースしか醸造しない。昨年国際コンクールで受賞を重ね、イギリスの著名な批評家から好意的に取り上げられ、いささか多収穫の野心を持つかと危ぶんだが、一切邪心はなく、従来通りの手法で納得できるワイン造りに精を出している。たとえ熱い夏が続いても、降雨量に変化があっても、このような丹精込めた造り手の元では、毎年高水準のワインが産み出されていくものである。

こぼれ話 

地名はマオリ語

 ニュージーランドの首都はウェリントン。その他知られた都市名としてはオークランド、ネイピア、南島の観光地クライストチャーチ、クイーンズタウンか。ユニークなことに大都市以外の地名は先住民のマオリ族語が多く、日本人には発音が容易である。テレテレにパキパキ、鯨観察で有名なカイコウラは海小浦と読める。カイトケやマタカナもあり、マタリキも愉しめた。

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