今年の冬は、なんだか冬らしくない気温が続いておりますが、実はもう12月!クリスマスの時期ですね!
クリスマスといえば、ローストターキーや若鶏の丸焼きなどがパーティの食卓を飾ることが多いですね。
いつもの定番も良いのですが、今回はしっかりめのワインに合わせて、 仔羊を王冠に見立てて焼き上げた、ちょっと変り種のパーティメニューをご紹介いたします。

羊といえば、その独特の香りから、苦手とされる方も多いのではないでしょうか?その一方で、羊の焼き上げたときの香味にはまってしまう方もいらっしゃいますね!
日本では北海道を中心に主に食されてきましたが、実は宗教上の禁忌のない羊肉は世界中で食べられているワールドワイドな食材なのです。
羊肉は、脂の多い肉だと思われていますが、実は脂は赤身をとりまくようについていて、「さし」としてあまり入っていないため、肉部分はきれいな赤身で低カロリーです。また、羊肉の脂は融点が高いため、体につきにくいともいわれています。
そのほか、疲労回復に効果のあるビタミンB1、美容に効果のあるビタミンB2、骨形成に役立つビタミンD、貧血予防に効果のある鉄分、味覚を正常に保つ効果のある微量元素の亜鉛など、ビタミン類、ミネラル類が豊富に含まれています。
| クラウンに見立てた仔羊のグリエ ハニーマスタードソース
トリュフ入りマッシュポテト添え |
クリスマスシーズンのパーティにぜひ!

●栄養価●
(1人分)
エネルギー 403kcal
●材料・分量(8人分)●
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骨付きラムラック
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2ブロック(約1kg)
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塩
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大さじ1(18g)
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にんにくすりおろし
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2片分
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黒こしょう(あらびき)
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たっぷりめ
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オレガノ、マジョラム、タイム、ローズマリー
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フレッシュのものを2〜3枝ずつ
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オリーヴオイル
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大さじ3(36g)
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じゃがいも
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4個(400g)
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生クリーム
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1/4カップ(50g)
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黒トリュフ
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1/2個(約10g)
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塩
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小さじ1/2(3g)
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白ワイン
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1/4カップ(50g)
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粒マスタード
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大さじ1(12g)
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はちみつ
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小さじ1(7g)
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プチヴェルド
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8個(約200g)
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赤パプリカ
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1個(約200g)
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百合根
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2個(約200g)
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にんにく
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1片
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オリーヴオイル
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大さじ1(12g)
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塩・こしょう
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適宜
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黒トリュフ(スライス)
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適宜
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●作り方●
- ラムブロックは塩、にんにくすりおろし、オリーブオイルをすりこみ、フレッシュハーブと一緒に一晩おいておく。
- 肉に付いているフレッシュハーブを取り除き、骨の間に切れ目をいれ、2ブロックを王冠の形になるように形を整えたら、タコ糸で縛る。天板に乗せ、上からオリーヴオイルをふりかけ、180℃に予熱したオーヴンで40〜50分ほど焼く。途中で焦げないようにアルミホイルなどをかぶせる。
- じゃがいもは皮をむき、かぶるくらいの水加減で軟らかくなるまで煮る。煮えたら、一度火を止め、湯を切り、ハンドミキサーなどでなめらかなピューレにする。これに生クリームを加え、弱い火加減でさらにハンドミキサーをかけ、もったりとなめらかにさせる。これに刻んだトリュフを加え、さっくりと混ぜ合わせる。
- 肉が焼きあがったら、ホイルなどで包み、しばらく落ち着かせる。天板に残った焼き汁を小鍋にあけ、フレッシュハーブと白ワインを加えて、煮詰める。煮詰まったら、シノワで漉し、もう一度鍋にもどし、粒マスタードとはちみつで味を調える。
- プチヴェルドは硬い部分は除き、赤パプリカは食べやすい大きさに、百合根は1片づつはいでおく。にんにくはみじん切りにする。
- フライパンにオリーヴオイルとにんにくをいれ、香りが立ったら、5の野菜をいれ、強火で一気に炒める。塩・こしょうで味を調える。
- 皿に仔羊のグリエをのせ、真ん中のくぼみに3のマッシュポテトを入れる。周りに6のいため野菜を配する。
- 食べるときは骨の間で切り分け、ソースをかけていただく。
●ポイント・コメント●
ソースは出た焼き汁によって加えるマスタードやはちみつの量を加減してください。付け合せのお野菜は、緑と赤と白で、ノエルっぽく仕上げてあります。色がそろえば他のお野菜でも雰囲気がでますよ!(例えばゆでブロッコリーとプチトマトとゆで白いんげんを和えたものなど)
Unison
Selection 2000
Unison Selection 2000について思う事

ユニソンに出合って3年が経過した。毎回いろいろな表情をみせてくれる素敵なワイン。
今回はどんな顔をみせてくれるのか・・・。
テイスティングしてみてまず感じたのが、ニュージーランドワインの熟成の可能性の大きさだ。熟成による味の変化は考えている以上に偉大で奥深いのではなかろうか。
色合いは深みのあるガーネット、若々しさを感じさせる紫色のニュアンスが残っていて、さらなる熟成の可能性を感じた。まとまりがあり複雑でふくらみのある馥郁たる香り、マイルドな酸味、上品な甘味、丸みのある心地よいタンニン。凝縮したコクを感じるが同時に驚くほど新鮮な果実味が軽快さをもたらす。今から3年位かけて味わいは頂点に達してゆくと思われる。熟成がピークに達したらフルボディー用グラスから熟成ワイン用グラスにかえてみて、合わせる料理も地味溢れるやわらかな味わいの一皿と合わせてみたりしようか・・・。
ワイン新興国であるニュージーランドのワイン熟成の可能性は誰も知るところではない。
自分の目で、鼻で、舌でその可能性をみつめてゆきたいと思う。
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